在宅治療1(中心静脈栄養)

胆道閉鎖症、肝移植

在宅治療中のこと(中心静脈栄養編)

在宅治療の内容

在宅治療で行っていたのは以下の内容。
訪問看護と一緒にカテーテルの消毒(週1回)
高カロリー輸液の調剤および交換(1日1回)
ルート交換(週1回)
入浴時のカテーテルの防水処理、ヘパリンロック(適宜)

 

訪問看護と一緒にカテーテルの消毒

訪問看護師立会の元、ドレッシングを剥がしカテーテル刺入部とカテーテルの消毒を行う。在宅治療の行為で最も緊張する作業。ドレッシングは一回勝負で貼り直し負荷で1枚800円ぐらいしますし。

 

高カロリー輸液の調剤および交換

冷蔵庫でひえひえの高カロリー輸液をとり出しすこし放置後にビタジェクトを調剤し交換する。作業は大したことないです。毎日交換するのでゴミは大量にでます。

 

ルート交換

週に1回ルートを交換。輸液をルートに通す作業が若干面倒ですが慣れれば大した事はありません。

 

入浴時のカテーテルの防水処理、ヘパリンロック

入浴時はカテーテル内で血が固まるの防止するためのヘパリンを注入し、その後カテーテルがお湯に濡れない様にガーゼとパーミロールで防水する。パーミロールは高いので家では安い同等品を使用していました。毎日入浴すると結構な量をつかいます。

 

 

日常生活

中心静脈カテーテルが体から出ており、これをのの字状にループさせドレッシングで固定されているのだが、最初はカテーテルが体から抜けないか非常に怖く思っていた。実際は血管と癒着しているので通常抜ける事は無いと言うことをだいぶ後で知りました。

退院の予定が決まった時点から病院で在宅用の物品を使い練習しており、作業環境の差でやりにくさはあったが特に難しいものは無かったです。むしろカテーテルが体からでている事による精神的プレッシャーの方が大きいと思います。

高カロリー輸液は要冷蔵で二週間に1回薬局が配達してくれていましたが1袋700mlあるので、これが14袋くると冷蔵庫の大部分を占める事になり、これがまあまあじゃまです。

在宅で中心静脈栄養を行う際に最初に悩んだのは、輸液ポンプをどこに設置するかです。まだハイハイはできない状態でしたが、行動範囲はこのポンプの位置を中心に決まります。

家ではパイプハンガーの輸液ポンプをとりつけ、輸液自体は外出用のバックにいれたままパイプハンガーに吊していました。これは緊急事態時にすぐに輸液をもって外に出ることが出来るようにです。

延長用のルートをつなぐことで四畳半の部屋ぐらいまでは自由に動けます。

 

良く起こしていたミスは、服を着替えた後等にカテーテルとルートの接続時に輸液ポンプのスタートを忘れる事。30分ぐらいなら問題は起こらないが、2時間忘れた時はカテーテル内で血が固まりカテーテルが使用不可能とりました。

カテーテルの交換は再手術となり、同じ箇所に挿入する事が出来ない事があるらしいのでこの状況は避けたい所です。体にいらない傷がさらに増える事になるし。

 

持続注入する為に外出時も輸液とポンプを持っての外出となります。外出様にやすいリュックを購入してリュックの中に輸液とポンプを入れる様に改造して使用していました。それでもルート部分は外にでているので移動中は自転車等にひっかけられないか常に周囲を警戒する必要があります。

輸液バックをいれたリュック

服装について秋から冬にかけての在宅治療でしたが冬ふくのジャンプスーツの様な上下が繋がっているふくはルートを出す場所がないので着ることが出来ない。前開きでは無い服(Tシャツやトレーナー)は着替える度にルートをはずす必要があるので少し面倒だったのであまり着用しませんでした。同時に接続箇所からの感染のリスクを高めますからね。

入浴時はルートをカテーテルからはずしヘパリンロックをし防水処理を行う。防水処理は病院ではパーミロールを使っていたがかなり高い。長女の場合15cm四方のサイズは必要であったためにすぐに無くなってしまう。お風呂の為だけなので途中からは安い同様の商品をつかっていました。作業性は良くないですが、お風呂に入れる為の防水ぐらいなら問題はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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