入院当日
病棟にはいったのは21時頃です。恐らくPCR検査結果が出ていないので個室に入れられました。
すぐに採血が行われて貧血状態を調べました。血圧は70台と低い状況です。
血液検査結果をまっている間にPCR検査結果がでて陰性でした。とりあえず入院することは問題無い様で安心です。
血液検査結果ヘモグロビン7.0となっており、夕方の検査結果の7.9より低下している事より輸血を実施することになりました。
また出血があることから食事は水を含め禁止となりました。
2日目
夜中から朝にかけて下血はとまりません。ゼリー状の下血があります。
それでも輸血の効果からか顔色はだいぶ良くなってきました。とりあえず状態は改善しているようです。
今日は週末で特に検査等はありませんが、医師から今後の方針の説明を受けました。
まず造影CTを行い門脈部の状況を確認します。日程は週明け決定ですが、もともと外来で翌水曜日にCT予定でしたのでそれまでには行われる予定です。
その後門脈の狭窄が発生していれば拡張手術と出血部の処置を行います。
入院期間は現時点では未定ですが、術後7~10日入院すると言うことで、2週間程度と思われます。
入院準備をしていなかったので妻に入院で必要な荷物を持って来てもらい再び入院生活のスタートです。
3日目
今日は祝日でとくに治療もありません。絶食によるものかも知れませんが下血はだいぶ収まっています。週明けまでは様子見です。
4日目
週明けで血液検査を行いました。ヘモグロビン値も11台と回復しています。
また、CTの予定が決まりました。予想よりはやく当日CTを受ける事になりました。既に絶食しておりCT撮影にも問題ありません。
CTの結果は当日夕方に報告を受けました。
CTの結果やはり門脈の狭窄が発生している、門脈の太さが6mmに対し接合部が2mm程度となっている。また大腸に静脈瘤が発生しておりそこから出血しているとの所見です。
本術は放射線科が行うとの事で、手術の日程は放射線科と協議の上決定すると報告を受けました。
5日目
手術の日程が決まりました。週末金曜日実施されます。別途、放射線科と麻酔科の入院外来があるとの説明です。
手術日程も決まり、手術までの時間もあることから一旦食事を再開することになりました。
昼食から開始したのですが、久しぶりの食事でむーしんさんのテンションも高く、提供された病院食も完食です。いつもこれくらい食べてくれれば良いのにと思います。
しかし食事1時間後ぐらいから様子がおかしいです。顔面は蒼白になっており、ついには下血が始まりました。1時間の間に5回もの下血が発生しており入院前とおなじ状況です。
すぐに採血を行い貧血の状態を調べました。ヘモグロビン値が6.8と急激に低下していますし、血圧も70と低下しています。
上記状態により緊急の輸血を実施すると共に再び絶食となりました。
6日目
特に処置はなく待機状態です。
血便は前日から断続的に続いていますが、血色は良く体調はだいぶ改善しているようです。`
7日目
麻酔科と放射線科の説明を受けました。
放射線科はこれまで同様に全身麻酔のリスク説明をうけました。以前と同じ内容ですので特に問題はありません。
放射線科からは手術内容とリスク説明を受けました。
手術内容としては
1)腹部から肝臓を通過して門脈にカテーテルを挿入しています。
2)門脈の狭窄部にバルーンを挿入し、バルーンを膨らませて狭窄部の血管を拡張します。
3)カテーテル、バルーンを引き抜く。
上記を造影剤で血管を写しながら行う様です。細かい作業はいろいろありますが単純に言えばこんな感じです。
同時に静脈瘤を潰す処置を行います。薬剤で静脈瘤を固める治療をするようですが、薬での処置ができない場合は金属コイルを使い瘤をつぶす様です。
ただ、体内に金属を残すことになる事が今後の手術等のじゃまになる可能性がある為に、基本は薬剤での処置となるとの事です。
手術のリスクとしては通常の手術と同様のリスク以外に、
1)処置中および術後の血栓の発生。
2)体内でのカテーテル破損等による残留。
3)門脈及び周囲の血管の損傷
等です。
もっとも高いリスクは1)の血栓ですが、対処として血栓抑制剤を使用して防止するとの事です。
門脈拡張手術(2)へ続く
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[…] 門脈拡張手術(1)へ続く。 […]