1.厳しい競争社会と言う現実について考える

中国生活の思い出

1.厳しい競争社会と言う現実について考える

日本とは比べ物にならない厳しい学歴社会です。人口に対し”良い”就職先は少ないので激しい競争です。

 

それは企業に入ってからも続きます。日本でも成果主義の導入はあるでしょうが、中国での成果主義に比べればかなり緩いものだと思います。中国で働く事になれば否応が無くその競争社会に巻き込まれます。

査定による給与、賞与の変動は大きいですし、私の勤めた中国企業では査定の下位15%は解雇の対象になっていました。業績の悪い社員をカットし会社の競争力を上げると言うムーブメントがあったのかどこの会社も始めています。多少の違いはあるにしろ日本よりは概ね厳しいでしょう。日本いう契約社員が中国での正社員の様に感じます。

 

共産主義の理念は民間企業内では通用しない模様です。

 

その結果、中国人は自分の評価を上げる為に自分の技術を他人に教えることはまずありませんし、自己主張が強く自分が不利になる事(査定が下がる事)は絶対に認めません。私が中国人のイメージを聞かれるとこの様に答えます。『個人で付き合うには非常親切だが、仕事上では付き合いたくない』。

当然解雇にあたっては正式な手続きをへて解雇されますので法律に基づき幾らかの保証はされますが、その代わりに業績が悪化すると会社は簡単に人員整理をしてきます。いつ自分がその対象になるかわかりません、高い給料をもらっていればなおさらです。

私は年棒で保証されていたので査定が給料に影響する事はありませんでしたが、給与交渉をほぼしていないので8年間で給料は1回しかアップしていません。中国物価上昇を考慮すれば給与は年々減っている状態ですね。自分から給与アップの交渉を持ちかけないと給与が自然と上がることも無いわけです、中国で生きていくのに強い自己主張は必須です。

 

根本的な問題として、そもそも中国人と競争が発生るす職場に転職しないことです。こ日本人相手の仕事の様な特殊な環境でなければ中国人と競り合って勝てるわけがありません。単純な個人の技術力勝負ならいいですが他部門との協力が必要な状況ではどうしても不利です。わたしもこの様な場面は部下にまかせ結果だけを確認していました。中国人の考えは中国人にしかわかりません。それは逆も同じですし上司と部下の関係にも言えることで、当然自分の査定にも影響する訳です。

また現実的な問題として私は技術職でしたが新規技術情報の入手も日本よりは厳くなります。会議や資料も中国語ですし技術者とのコミュニケーションも難しいです。こちらから相当積極的に行動しないと最新情報を得ることは難しく知識量で勝負していくのもだんだん難しくなります。

 

 

自分がリストラの対象になることも考え
➖ビザの更新は早めにしておく
➖転職サイトに登録しておく
➖取引業者の中に転職可能な場所を探しておく
➖中国語をマスターする
などの準備を常にしておきましょう。ビザの残り時間が短いと中国内で転職する時間が限られますのでできるだけ余裕がある方が良いです。またこの様な状況になった時に助けてくれるのは意外と?中国人の方です。現地の日本人と交流するより、中国人の知り合いを増やしましょう。自然と中国語もマスターできます。

 


 

 

 

 

 

 

 

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